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お宝もち講座「時間のトリセツ」vol.2

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みなさま、こんにちは。

ひっさびさの「お宝持ちになる講座」でございます。
お変わりございませんか。

猛威を振るうコロナをよそに、季節は確実に移ろって参ります。

時間は生き物、とつくづく感じる今日この頃。


さて、その時間のトリセツの2回目です。

前回は、かなりふわっとした抽象的な話だったので、今日はなるべく具体例をご紹介しながら、いかにして時間を節約するか、そして「時間をつくりだすか」について、2つの視点から考えてみたいと思います。

ちょっと失礼して、コーヒーを。
今日のお十時は、朝イチで焼いた抹茶マドレーヌ。
いただきます。

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1. 小さな時間を大きく伸ばす

さて、前回「時間は伸縮するもの」というお話をしました。

現代の時間は、とても硬化していて柔軟性がありません。
これは、経済体制が「時間効率」という考え方に囚われすぎているせいだと思います。時間給、時間あたりの生産量、などを計算して仕事をする・・・え? 言ってること矛盾している? ふむ。一見そうかも知れませんが、この考え方が、実は時間という生き物を殺す結果になっているのです。

この考え方に囚われると、ものごとの隙間隙間にできる「小さな時間」を蔑ろにしてしまいます。

「あとでまとめてやった方が効率がいい」

つい、こう考えてしまう。これが大きな罠なのです。目の前にあるその「小さな時間」。これをいかにストレッチでびにょ〜んと伸ばせるか、が、ほんとうの意味での時間効率を上げることに関わってきます。

今、手元に目を通さなければいけない書類が10あったとします。今日はその他にもいろいろするべきことがあります。机の上にきれいに積まれた書類の束を見てあなたは、

「あとでまとめて目を通す」

と決めました。

ところが、その他の仕事が押して、結局書類は積み上がったまま一日は終わってしまった。・・・あるあるですよね。


さあーて、では、その一日を巻き戻してみましょう。

朝、あなたは仕事場でスマホなど見ながらコーヒーを飲みました。20分。ここで書類①に目を通します。
その後、人と会うために出かけました。目的地まで電車で30分。行きの車内で書類②、帰りの車内で③に目を通します。
途中で昼食1時間。ここで食後に書類④に目を通します。
帰ってくると今度は人が訪ねてくることに。このとき、先方から15分程遅れる、と連絡が入りました。ここで書類⑤に目を通します。
訪問者との打ち合わせが済んで、次は40分後にオンライン会議です。ここで書類⑥、⑦、⑧に目を通します。
オンライン会議は白熱した議論が展開しました。終了後、ゆーっくりおやつタイムです。充分休んで、最後に書類⑨、⑩に目を通します。

書類は片付きました。

人間はどうしても同種の仕事を「ひとかたまり」に捉えがちです。あなたの頭の中では「書類10」は一つのかたまりになっていました。すると、それを扱う時間もコチコチの「ひとかたまり」になってしまいます。

ですが、「書類10」 をできるだけ細かくバラけさせて扱うと、それに伴う時間もバラけて、 言い換えれば、びにょ〜んと伸びて柔らかな多面体に変化します。
これをうまく操ると、一山あった「書類10」 という仕事は、いつの間にか片付いているという寸法です! このとき、無理に書類1枚を読み終えよう、と思わず、途中になっても構いません。もっと細分化して、「書類1/2ずつ」でもOK。

まとめ。

・「あとでまとめてやる」に、おさらば。

・仕事はなるべく細分化して捉える=時間に柔軟性がでてくる。


2.お天道さまに仕事していただく

さて次は。

昔はよく「お天道さまに申し訳ねぇ!」などと言いまして、せっせと働きましたね。
でもよく考えてみると、「お天道さま」って何者よ、て話ですよ。
言ってる人もよくわかってませんよね、きっと。笑。

しかし、この正体不明の「お天道さま」を意識しますと、時間をミルフィーユのように「多重構造」にして扱うことができることに気づきました。

ここでは謎の「お天道さま」を「太陽」と「時間」と定義してみましょう。

前述のお金の話Vol.2でも少し触れましたが、現代社会は夜更かしです。
これが大変なエネルギーの無駄遣いを生んでいるわけですが、本来、仕事はお日さまがあるうちにするのが一番効率的です。
さきほどの「あとでまとめてやる」の考えで仕事をすると、結局、はみだした仕事は夜へ夜へと押しやられて行くわけですね。

覚悟を決めて、太陽が上っている時間に仕事を片付ける、といたしましょう。
ま、職種によっては、取引先が夜型だからとかいろ〜んな理由で、ままならないとは思いますが、基本、その方向で。

すると、早起きになります。
その分、お天道さまとのお付き合いの時間が増えます。

そこで、その増えたお天道さまとの時間を有効に使いましょう。というか、お天道さまに仕事を振ります。

これは流れをつくるVol.4でもさんざんお話しましたが、自分が別のことに従事している間にも、ほかの仕事が回る状態を作ることに繋がります。そう、いわゆる「仕込み」というやつでございます。

お天気がよければ、

・洗濯物を干しておく
・干物(野菜、魚など)を干す
・ソーラー充電

などをお天道さまにお願いしてから出かけます。

お天道さまを単に「時間」と捉えれば、天気に関係なく、

・ぬか床に一本キュウリをさしておく。
・魚を塩麹につけておく。
・パン生地を練って冷蔵庫に寝かせておく。(低温発酵)
・浸け置き洗の洗濯物を浸けておく。

・・・って家事ばっかりが思いつくなぁ。ま、例えばということで。

つまり、お天道さまにいろいろと仕事を振っておくと、時間が何層にもなって同時進行でものごとが動くようになる。結果的にたいへん時間効率が上がるわけです。
自然と、様々な経費削減にも繋がります。

これが高じてくると、その日の天気を読むようになる。すると、季節の動きを読むようになる。つまりは、「暦」が大事になってくる。

暦は古今東西、古代では国の統治者の大事な仕事でした。古代中国では暦を誤ると、皇帝の首がすげ変わる原因になったとさえ言われています。

それは、お天道さまの動きのもとに生きていくことが大切だからですよね。

このブログの記事も、実は織りの教室をしながら、立ったり座ったりして合間合間に書いています。
気がつけば、ああ、お昼だ。お腹空いた。
昨日、あぶらげさんを煮込んでおいたので、今日のお弁当はおいなりさん。
いただきます。

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本日は、この辺で。


<<ブログ冒頭の写真>>

仕事場の裏庭にこしらえたちっこい田んぼ。
初夏の田植えから、順調にすくすくと育ち、先ごろ、めでたく出穂いたしました!

お天道さまという、大きな時間の流れが与えてくれた実りです。


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